ガザ地区を支援 神奈川のNPOが現地に約1000人分の医薬品届ける

東京, 03月17日 /AJMEDIA/

イスラエル軍の軍事作戦が続くガザ地区の支援に取り組んでいる神奈川県のNPOが、現地の公立病院に、抗生物質や鎮痛剤などの医薬品およそ1000人分を届けました。

ガザ地区の保健当局によりますと、地区のこれまでの死者は3万人を超えているほか、深刻な食料不足に陥るなど、人道状況が悪化しています。

山形大学を卒業した医師で、神奈川県に拠点を置くNPO「地球のステージ」の桑山紀彦代表は、これまでに40回以上、ガザ地区を訪れてきた経験があり、避難者など150万人近くが住む南部ラファにある公立病院に医薬品などを届けようと去年から準備を進めてきました。

NPOによりますと、現地のスタッフが調達した、感染症の患者のための抗生物質やけが人の手術に使う鎮痛剤など6種類の医薬品およそ1000人分が、現地時間の今月13日、公立病院に届けられたということです。

およそ120万円の費用は、日本のNPOなどの活動を支援している「ジャパン・プラットフォーム」が提供した資金などを活用したということです。

NPOは、医薬品を去年12月に届ける予定でしたが、現地に入る物資の量が減ったほかスタッフの安全確保のため活動の中断を余儀なくされるなどした影響で、およそ3か月遅れでの支援となりました。

桑山代表は「医薬品を届けるのがこれほど難しいのは初めての経験だが、届けられてよかった。一人一人の力は小さいかもしれないが、医薬品などを提供し続けていく」と話していました。

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