きょう 都道府県対抗 全国女子駅伝 激しい優勝争いの見込み

東京, 01月14日, /AJMEDIA/

新春の京都で女性ランナーがたすきをつなぐ都道府県対抗の全国女子駅伝が14日、行われます。

42回目を迎える都道府県対抗の全国女子駅伝は、京都市の「たけびしスタジアム京都」をスタートとフィニッシュとするマラソンと同じ距離のコースで争われ、中学生から社会人までの9人のランナーがたすきをつなぎます。

最多18回の優勝を誇る地元、京都のほか、実力のある選手をそろえた兵庫や宮城、それに東京を中心とした激しい優勝争いが見込まれます。

能登半島地震の被災地、石川のチームは、補欠を含めて13人のエントリー選手を変更せず予定どおり大会に参加します。

また、ことし夏のパリオリンピックのマラソン代表に内定している鈴木優花 選手が秋田のアンカーとして、去年、女子5000メートルで日本新記録をマークし、世界選手権では8位に入賞した兵庫の田中希実 選手が、この大会9回目の出場で初めて2区を走ります。

さらに、去年の全国女子駅伝で中学生の区間となる3区で区間新記録をマークした岡山のドルーリー朱瑛里選手は高校1年生となり、田中選手と同じ、2区を走ります。

一方、この大会の組織委員会は、アスリートの盗撮被害などが深刻な問題となっているとして、選手に対する迷惑な撮影や写真や動画の悪用をしないよう呼びかけています。

全国女子駅伝は、午後0時半にスタートし、NHKでは、総合テレビとラジオ第一、それにNHKプラスで中継するほか、特設サイトでも選手の情報や速報などをお伝えすることにしています。

兵庫 田中希実選手「初心に返って走りたい」
兵庫の田中希実選手は、この大会9回目の出場で初めて2区を走ることから「自分のリズムで周りに惑わされずに走ることが大事だなと思うが、後先考えずに突っ込んでいくのも大事なので、すごく悩みどころだ。初めて出場した時と同じくらい今は緊張しているので初心に返って、ことしこそしっかり走りたいと思う」と意気込みを話していました。

9区間の特徴と見どころは
マラソンと同じ42.195キロの9つの区間で争われるレース。

各区間の特徴と見どころです。

【1区】
1区はスタートの「たけびしスタジアム京都」から西大路通りを北に向かって走る6キロのコースで終盤の上りが勝負のポイントです。

注目は石川から出場する五島莉乃選手です。

実業団女子の駅伝日本一を争う全日本実業団対抗女子駅伝では2つの区間で区間新記録をマークするなど、実績のあるランナーです。

また、全校高校駅伝で各校のエース級が集まる1区で区間賞を獲得した大分の奥本菜瑠海選手にも注目です。

【2区】
2区はカーブが続く4キロのコースで、2009年の大会では北京オリンピックに出場した兵庫の小林祐梨子さんが大会史に残る29人抜きの快走を見せ、区間新記録をマークしました。

15年ぶりの区間記録更新へ期待がかかるのが同じ兵庫の田中希実選手です。

日本の女子中距離のエースで、去年開かれた陸上の世界選手権では5000メートル予選で日本新記録をマークし、8位入賞を果たしました。

岡山のドルーリー朱瑛里選手は去年の全国女子駅伝で中学生の区間となる3区で17人抜きの驚異的な走りを見せ区間新記録をマークしました。

高校1年生となって全国高校総体1500メートルで日本人トップの3位となるなど着実に成長を続けていて、目標に掲げる田中選手をはじめ、実業団や大学生などの力のある選手を相手にどのような走りを見せてくれるのか注目です。

【3区】
3区は京都御所沿いの3キロのコースで中学生が出場します。

ドルーリー選手と同じ岡山の黒田六花選手は全国中学駅伝の優勝メンバーで、全国中学校体育大会の1500メートルでも優勝した将来が有望な選手の1人です。

また、東京の一兜咲子選手は去年、この区間で2年生ながら7人抜きの力走で区間3位の成績を残しています。

【4区】
4区は銀閣寺のそばを走る4キロのコースで、後半の上りが勝負を左右します。

去年この区間で区間賞を獲得した京都の立命館宇治高校の山本釉未選手や、兵庫の石松愛朱加選手など、力のある選手がそろっています。

【5区】
5区は折り返し地点の京都国際会館までを走る4キロ余りの区間です。

全国高校駅伝で2位に輝いた仙台育英高校の長岡みさき選手など実力のある高校生たちがそろいました。

【6区】
6区は折り返し地点を過ぎて最初となる4キロ余りのコースで、白川通を南に下ります。

歴代の優勝チームはいずれもこの区間を終えた時点で5位以内につけていて勝負のポイントになる区間です。

高校生ランナーたちの激しい争いが期待されます。

【7区】
7区は鴨川を渡るまでの4キロの区間です。

【8区】
8区は3キロのコースで中学生が出場する2つ目の区間です。

宮城の男乕結衣選手は去年の3000メートルのタイムが中学生で最も速く、将来が有望な選手の1人です。

【9区】
アンカーの9区は最も長い10キロで、中盤以降に下りが続くコースを走って、フィニッシュの「たけびしスタジアム京都」を目指します。

秋田の鈴木優花選手は、ことし夏のパリオリンピックのマラソン代表に内定していて、新年最初のレースで弾みをつけられるか注目です。

このほか、女子マラソンで日本歴代2位の記録を持つ東京の新谷仁美 選手など国際大会でも実績のあるランナーがそろいます。

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