「王様」ペレさん死去、82歳 20世紀最高のサッカー選手

東京, 12月30日, /AJMEDIA/

「サッカーの王様」「20世紀最高のサッカー選手」と呼ばれた元ブラジル代表の世界的スター、ペレ(本名エドソン・アランテス・ド・ナシメント)さんが29日午後3時27分(日本時間30日午前3時27分)、結腸がんの転移による多臓器不全のためサンパウロ市内の病院で死去した。82歳だった。病院が発表した。葬儀は来年1月2日、ペレさんが長く在籍したサンパウロ州の名門クラブ、サントスのスタジアムで行われる。
 ペレさんは昨年9月に結腸腫瘍の摘出手術を受けており、今年11月29日から呼吸器疾患などのため入院していた。手術後、化学療法を続けてきたが、地元紙はがんの転移により、緩和ケアに移行したと報じていた。医師団は今月21日、症状が悪化し、心臓と腎臓に問題があると発表していた。
 ペレさんは15歳でサントスに入団し、公式戦デビュー。16歳でブラジル代表初出場を果たし、その試合で初得点も挙げた。
 ワールドカップ(W杯)には17歳で1958年大会に初出場し、ブラジルの初優勝に貢献。以後の3大会にも連続出場し、62年、70年大会と合わせて3度の優勝を経験した。
 69年11月には、サントスや代表など、所属チームでの公式戦、親善試合でのゴール数が前人未到の1000に到達。ニューヨーク・コスモス(米国)で77年に引退するまで、驚異的な1281得点(国際サッカー連盟による)を挙げた。
 引退後は知名度の高さを生かして国連児童基金(ユニセフ)の親善大使となるなど幅広く活動。95年から3年間は、ブラジル史上初の黒人閣僚としてスポーツ大臣も務めた。近年は体調不良で入退院を繰り返していた。

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