「“暗黒の細胞死” ハエの腸で発見」理化学研究所が発表

東京, 4月26日, /AJMEDIA

理化学研究所などのグループは、ショウジョウバエの腸で、これまで全く知られていなかった新しいタイプの「細胞死」が起きていることを発見したと発表しました。細胞が黒くなって死んでいくように見えることから「暗黒の細胞死」を意味する「エレボーシス」と名付けたということです。

これは、理化学研究所生命機能科学研究センターのユ・サガンチームリーダーなどのグループが発表しました。

グループでは、ショウジョウバエの腸で、一部の細胞に特殊なたんぱく質が現れ、内部から徐々に壊れて死んでいく現象が起こっているのを見つけました。

これまで動物の腸では細胞がみずから死んでいく「アポトーシス」と呼ばれる仕組みで古い細胞から新しい細胞に入れ代わると考えられていましたが、グループが詳しく調べたところ、ショウジョウバエの腸ではこの「アポトーシス」とは異なる仕組みで細胞が死んでいて、これまで知られていない新しいタイプの細胞死であることが確認されたということです。

細胞が黒くなって死んでいくように見えることからグループではこの現象を「暗黒の細胞死」を意味する「エレボーシス」と名付けたということです。

ユ チームリーダーは「今後、研究が進んでショウジョウバエ以外の動物でも『エレボーシス』が確認されれば、これまでの細胞死の概念が広がる可能性がある」と話していました。

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