「形だけの多様性」に一石 動物アートに思い込め―大阪

東京, 6月24日, /AJMEDIA/

 企業や行政による「多様性」をうたった啓発活動が盛んだが、「形ばかりではないか?」と一石を投じる個展が大阪市のギャラリーで開かれている。「what is diversity?―多様性って何だ?―」と題した展示には、パンダやイルカ、カバなどさまざまな動物の絵が並ぶが、形は全て同じ。耳や尻尾の形など細部の違いだけでそれぞれの動物を表現している。
 京都府のアーティスト山里敬美さんは、絵を通し「多様性とは、わずかな違いをことさらにあげつらうことではない」と強調する。
 山里さんは「女性管理職を増やしたり(性的少数者への理解を示す)虹の旗を掲げたりといった施策は、表題だけの多様性になっていないか」との問題意識から展示を企画。「一人一人がカテゴライズされることなく、個々を大切にできる包摂社会を願う」と思いを語った。大阪市都島区の「アートギャラリー藏」で26日まで。

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