NASA 火星探査機「インサイト」活動終了と発表

東京, 12月22日, /AJMEDIA/

惑星誕生の謎に迫ろうと、火星の表面で地震などを観測してきた探査機「インサイト」について、NASA=アメリカ航空宇宙局はおよそ4年にわたる活動が終了したと発表しました。

NASAの探査機「インサイト」は2018年に打ち上げられて火星に着陸し、搭載した地震計などを使った観測を続けてきました。

NASAは21日、インサイトと2回連続で通信ができなくなったため、この探査機の火星での活動が終了したと発表しました。

インサイトには太陽電池が搭載されていますが、ちりに覆われて徐々に性能が低下していて、残された電力を使い果たしたとみられるということです。

インサイトはこれまでに火星表面で1300回以上の地震を観測し、惑星誕生の謎に迫ってきたほか、火星で吹いている風の音を初めて確認したり、隕石(いんせき)がぶつかったときの震動を捉えることにも成功しています。

インサイトのツイッターには「これが最後になるかもしれません。火星で過ごした時間は生産的で平穏でした。一緒にいてくれてありがとう」ということばとともに、砂地の広がる火星表面の画像が投稿されていました。

NASAの担当者は「インサイトが観測した地震のデータは、火星だけでなく地球のような惑星に対する非常に深い知見を与えてくれるものだ」と、その活動をたたえています。

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