自動運転のコンセプト車登場 中国企業の競争過熱―上海モーターショー

東京, 4月20日, /AJMEDIA/

【上海時事】中国・上海で開催中の上海モーターショーでは、電気自動車(EV)に加え、自動運転技術の進展にも注目が集まっている。同国配車サービス最大手の滴滴出行(ディディ)がコンセプトカーを出展したほか、IT大手の百度(バイドゥ)なども関連技術を披露。中国企業による開発競争が過熱している。
中国、EV「主戦場」に 日本勢は正念場―上海モーターショー

 ディディが展示したのはコンセプトカー「ディディ・ニューロン」。完全自動運転を想定して運転席をなくし、斬新なデザインとなった。隣には広東省広州市などで既にサービスを始めている無人運転タクシーを並べ、存在感をアピール。一方、バイドゥや通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)は自社技術を使った車両などを出展した。業界関係者は「自動運転は注目点の一つだ」と語った。
 中国では自動運転技術の開発を重視する習近平指導部の下、公道での実証実験などが各地で行われ、実用化に向けた法整備も進む。「官民一体」で開発が進められている形で、日系自動車メーカーの関係者は「中国の変化のスピードは本当に速い」と舌を巻いた。
 中国メディアなどによると、当局は特定の条件下で全ての運転操作をシステムが行う「レベル4」の技術を2025年までに確立する目標を掲げる。完全自動運転が可能な最上位の「レベル5」については、30年までの実現を目指している。

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