植物の葉に二酸化炭素を感知できるセンサー 名古屋大など

東京, 12月8日, /AJMEDIA/

植物の葉には大気中の二酸化炭素がどの程度あるかを感知できるセンサーがあると名古屋大学などの研究チームが発表しました。

植物は葉に存在する気孔という穴から二酸化炭素を取り込むため、研究チームは、気孔の詳しい仕組みを調べ「光合成」の解明につなげたいとしています。

発表したのは、名古屋大学の高橋洋平特任准教授などの研究チームです。

植物は、二酸化炭素と水を取り込み、太陽の光をエネルギーにして酸素とデンプンなどの養分を作る「光合成」を行いますが、大気中に0.04%しかない二酸化炭素を取り込む詳しいメカニズムは分かっていません。

研究チームは「シロイヌナズナ」の葉などを詳しく調べ、葉にある「気孔」という穴の開け閉めに関わる遺伝子が作り出すタンパク質「プロテインキナーゼ」の反応に着目しました。

二酸化炭素の濃度が高まると、複数ある「プロテインキナーゼ」のうちの2種類が結合し、気孔が狭まっていくことを確かめたということです。

研究チームでは「プロテインキナーゼ」が二酸化炭素を感知するセンサーの役割を果たしているとして「光合成」に深く関わる気孔の詳しい仕組みを解明したいとしています。
高橋特任准教授は「植物が二酸化炭素に反応してタンパク質が結合・分離し、気孔の開閉にもリンクしていると分かった。こうしたメカニズムの解明は大切で、今後も明らかにしていきたい」と話しています。

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