“核融合実験 効率よく十分なエネルギー発生に成功” アメリカ

東京, 12月14日, /AJMEDIA/

次世代のエネルギー源として期待されている核融合を巡り、アメリカ・エネルギー省は、効率よく十分な量のエネルギーを発生させる実験に初めて成功したと発表しました。核融合の実用化に向けてはほかにもさまざまな技術開発が必要とされ、今後の研究の進展に注目が集まりそうです。

アメリカのエネルギー省は、カリフォルニア州にある国立研究所が今月5日に行った核融合実験で、投入したエネルギーよりも多くのエネルギーを発生させることに成功したと13日、発表しました。

実験では、容器に閉じ込めた水素に強力なレーザーをあてて核融合を起こし、投入したエネルギーのおよそ1.5倍にあたるエネルギーを発生させたとしています。

核融合は二酸化炭素を出さないなど次世代のエネルギー源として期待されています。

しかし、核融合を引き起こすには、強力なレーザーや電磁石を使って太陽のような恒星の中心部にも匹敵する高温・高圧の状態を作る必要があるため、大量のエネルギーを投入しなければならず、効率よく、投入した以上のエネルギーを発生させられるかが大きな課題のひとつでした。

実験の成功についてエネルギー省のグランホルム長官は、「実験室で成功したのはこれが初めてで、21世紀における最も偉大な業績のひとつだ」と述べました。

一方、核融合の実用化に向けては、ほかにもさまざまな技術開発が必要とされ、商業利用にはまだ長い時間がかかるとみられ、今後の研究の進展に注目が集まりそうです。

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