小林製薬 消費者庁が求めた安全性根拠の再検証について報告

東京, 04月06日 /AJMEDIA/

「小林製薬」の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、消費者庁が会社に求めていた製品の安全性の根拠の再検証についての報告があり、会社側は「厚生労働省などと連携して原因究明を行っている最中であり、紅麹原料と米紅麹ポリケチドについて安全に摂取できると評価することはできない」などとしています。

小林製薬が紅麹を使った機能性表示食品として消費者庁に届け出ているサプリメント8製品は、効果をもたらす成分として「米紅麹ポリケチド」を挙げ、安全性について日本人を対象とした過剰摂取と長期摂取の臨床試験で安全性が確認されたと説明しています。

健康被害が出たことを受けて、消費者庁は安全性の根拠を再検証し、報告するよう会社に求めていましたが、5日、会社側から文書で報告がありました。

消費者庁によりますと、報告の中では、「過去の届け出での科学的根拠を否定するものではない」としたうえで、「一部の製品で現時点で因果関係が否定できない健康被害の報告が複数確認されたため、厚生労働省などと連携して原因究明を行っている最中であり、紅麹原料と米紅麹ポリケチドについて安全に摂取できると評価することはできない」としているということです。

また、同じ紅麹原料を使った機能性表示食品1製品を販売する福岡市の会社「ZERO PLUS」からも同様の回答があったということです。

消費者庁では、報告内容について新しい知見を取り入れた適切な再検証になっているかを精査し、十分でなかった場合追加で再検証を求めることも検討するとしています。

国の電話相談窓口 番号変更(9日から)
厚生労働省と消費者庁が紅麹を使用した製品に由来する健康被害について、国民や事業者からの問い合わせに答えるために設置している電話相談窓口の番号が9日から変わります。

新しい電話番号は、0120-388-687で、午前9時から午後9時まで、土日や祝日も受け付けます。

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