台湾軍がミサイル演習 写真公開、自衛力アピール

東京, 5月30日, /AJMEDIA/

台湾の海軍、空軍と海洋委員会海巡署(日本の海上保安庁に相当)が南部・屏東県の九鵬基地と東部海域で先週、合同ミサイル演習を実施した。台湾統一を目指す中国との有事を想定したミサイル訓練は毎年恒例だが、今回は「雄風」「天弓」など台湾の自主開発ミサイルがメイン。台湾の軍事専門家、宋玉寧氏は「台湾が取り組む自衛力向上の成果を示した」と評価した。
 また、宋氏によると、海巡署の巡視船が海軍の指揮下でミサイル射撃訓練に参加したのは初めて。
 台湾ではロシアによるウクライナ侵攻を目の当たりにして中国への警戒が強まっており、蔡英文総統は自衛力の強化を急いでいる。軍事力で中国に圧倒的な差をつけられる中、国際社会の支援を得るため「自衛の意志と能力」を内外に示すことが台湾にとって最重要課題の一つとなっている。
 国防部(国防省)は、演習で空中、海上、陸上から爆弾やミサイルで標的を攻撃したと説明。「命中率は98%近くで、敵の攻撃を効果的に防ぐ総合能力が実証された」と強調した。
 演習がいつ実施されたか国防部は公表していないが、交通部(交通省)の公告などから24~27日ごろとみられる。国防部は27日、「空母キラー」と呼ばれる対艦ミサイル「雄風3」が陸上から発射される様子を初めて写真で公開した。

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