しらせ、昭和基地に接岸

東京, 12月25日, /AJMEDIA/

南極観測船しらせ(波江野裕一艦長)は24日、昭和基地に接岸した。第64次南極地域観測隊(伊村智隊長)を乗せて日本を出発後、44日目で到着した。基地への物資の氷上輸送や燃料輸送を本格化させる。
 しらせは、24日午前11時21分(現地時間)、東オングル島にある昭和基地沖約260メートルの定着氷に到着。接岸場所を見渡せる岩の上には63次越冬隊員と64次隊員約40人が集まり、往路の航行を終えたしらせに大きく手を振った。
 約1年間を昭和基地で過ごした63次越冬隊員らは「ようやく迎えに来た」とオレンジ色の船体を見詰めた。
 しらせは11月11日、東京の青海ふ頭を出港。オーストラリア・フリマントルで補給し、海洋観測を行いながら昭和基地を目指した。往路で行った砕氷航行「ラミング」は計535回。昨年は610回だった。
 今後は雪上車を使った氷上輸送のほか、ホースでの燃料輸送を展開。観測隊の野外での設営作業や観測も本格化する。しらせは来年、63次越冬隊と64次夏隊を乗せて同基地を離れ、3月に日本に戻る予定。

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