F1、2023年シーズンのスプリント6会場を暫定決定。ベルギーGPとアゼルバイジャンGPなどがリスト入り

東京, 11月21日, /AJMEDIA/

 FIAは、F1史上最多の24戦で争われる2023年シーズンについて、スプリントを6戦で実施することを承認。F1首脳陣はスプリントの実施会場の検討を進め、アブダビGP初日の11月18日(金)に行なわれたF1委員会ではそれに関しての議論が行なわれた。

 今回の議論の中では、F1側が現在計画中のスプリント実施会場をチーム側に伝えたことを複数のF1関係者が認めていた。

 これにより、暫定的ながらも2023年にスプリントを実施する6会場が決定されたこととなる。開催予定地は以下の通りだ。

・アゼルバイジャンGP(バクー市街地サーキット)
・オーストリアGP(レッドブルリンク)
・ベルギーGP(スパ・フランコルシャン)
・カタールGP(ロサイル・インターナショナル・サーキット)
・アメリカGP(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)
・サンパウロGP(インテルラゴス・サーキット)

 なお、サウジアラビアGPの代わりにカタールGPでスプリントを行なう可能性があるという情報もあり、まだ実施会場が完全に決まった訳ではない。ただ確度の高い情報によると、他の5つの会場はほぼ決定しているとのことだ。

 F1は2022年には、バーレーンGPとエミリア・ロマーニャGP、カナダGP、オーストリアGP、オランダGP、サンパウロGPの6GPでスプリントを実施することを希望していたが、その際はチーム側がこのスプリント増加案を拒んだため棄却された。結局、2023年は6会場での開催で合意に至ったものの、リストアップされた実施会場は当初の予定と異なっている。

 motorsport.comの調べでは、最も高い開催権料を支払う会場ではなく、オーバーテイクの機会が多い会場でスプリントを実施すべく、いくつかの実施会場が変更されたようだ。F1には、どのコースがより良いレースを展開できるかということを示す”オーバーテイク指数”があり、それがこの会場選択に大きな影響を与えたのだ。

 会場変更の理由について、F1モータースポーツ・マネージングディレクターのロス・ブラウンは、motorsport.comの独占インタビューの中で次のように語っていた。

「(実施会場は)必ずしもビジネス的に最も有利な選択肢という訳ではない。スプリントが上手く機能すると考えて選んだ会場なのだ」

「我々はバランスを取ろうとしている。それは我々が常に行なってきたことだ。イベントについて妥協はしない」

 なお、今回スプリントの実施会場が決定されたが、F1はスプリントを決勝レースのグリッド順とは結びつかない独立したイベントとするというアイデアも検討している。

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