CIS首脳会議開催 旧ソビエト諸国の結束強調も分断露呈

東京, 12月29日, /AJMEDIA/

30年前のソビエト崩壊に伴って創設されたCIS=独立国家共同体の首脳会議がロシアで開かれ、プーチン大統領は旧ソビエト諸国の結束を強調しました。しかし、欧米寄りの政権が率いるウクライナやモルドバは会議に出席せず、分断を露呈する形となりました。

ロシア第2の都市サンクトペテルブルクで28日、ソビエト崩壊に伴って創設されたCIS=独立国家共同体の非公式首脳会議が開かれ、ベラルーシやアルメニア、アゼルバイジャン、それに中央アジア各国の首脳が出席しました。

会議の冒頭でプーチン大統領は「国家の安全保障や経済などさまざまな分野で統合は深まっている。ソビエト時代から続く絆が積極的な役割を果たしていると言いたい」と評価したうえで「ロシアは今後もこの関係を維持していく」と述べました。

プーチン大統領としては、ソビエト崩壊から30年という節目に合わせて会議を主催することで、みずからの勢力圏ととらえる旧ソビエト諸国の結束を強調するねらいがあるものとみられます。

しかし、すでに脱退を宣言しているウクライナや、去年欧米寄りの政権が誕生したモルドバの首脳は出席せず、CISの目指した統合の理念とは裏腹に広がる分断を露呈する形となりました。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts