170人超が立候補準備 1人区、大半で構図未定―参院選

東京, 12月30日, /AJMEDIA/

 第26回参院選が2022年夏に行われる。時事通信の調べでは、欠員を補う合併選挙を含む125議席(選挙区75、比例代表50)に、29日現在で175人が立候補を準備。岸田文雄首相は自民、公明両党で過半数を維持し、長期政権の足場を築きたい考え。立憲民主党など野党は、勝敗を左右する32の1人区で自民党と一騎打ちの構図に持ち込むことを目指すが、擁立作業は遅れが目立つ。
 政府・与党は通常国会を1月17日に召集する方針で、会期延長がなければ、公職選挙法の規定により投開票は7月10日となる見通し。19年の前回選挙に続き埼玉が1増、比例代表が2増で、総定数は248となる。このほか、神奈川で前回当選した議員の辞職に伴う合併選挙が行われ、上位4人が任期6年、5人目が任期3年で選出される。
 与党の非改選議席は自民54、公明14の計68で、4月の石川補選を度外視すれば、過半数125の維持には57議席が必要だ。自民党は選挙区43人、比例代表24人が立候補を予定。1人区で候補者未定の青森、山形、山梨、長野、大分、沖縄の6選挙区で調整を急ぐ。複数区では北海道、千葉、神奈川でそれぞれ2人の擁立が固まった。
 公明党はいずれも複数区の選挙区7人、比例代表7人の公認を発表、全員当選を目指す。
 一方、立民は改選23議席の上積みが目標。全選挙区への擁立を目指すが、候補者が固まっているのは1人区の青森、岩手、新潟、富山、山梨、長野、長崎を含む12選挙区と比例8人にとどまる。
 衆院選で躍進した日本維新の会は、改選6議席からの倍増を目標に掲げ、既に1人区の香川を含む選挙区4人、比例代表7人の公認を内定した。選挙区は複数区を優先するが、1人区に手を広げれば、立民や共産党が候補者を一本化しても非自民票を食い合う構図となる。共産は選挙区13人、比例5人を擁立。野党共闘が想定される1人区で公認済みなのは鹿児島だけだ。
 国民民主党は山形、愛知、大分の3現職に加え、候補者を積極的に擁立する方針。比例には支援を受ける連合の組織内候補ら6人を公認した。れいわ新選組は、大阪で新人1人を公認。福島瑞穂党首が改選を迎える社民党、「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」も準備を進める。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts