英、女王70周年商戦が活況 経済効果1兆円の試算も

東京, 5月30日, /AJMEDIA/

エリザベス英女王(96)の在位70周年「プラチナ・ジュビリー」の祝賀行事の本格化を前に、関連商戦が活況を呈している。経済効果が約63億7000万ポンド(約1兆円)に上るとの試算もあり、英経済の浮揚に期待が高まっている。
 英政府は祝賀のため、6月2、3両日を祝日とし、週末を含む4連休とした。この期間中、ロンドン中心部でパレードが行われるほか、全国各地の公園や街角で誰でも参加できるパーティーが開かれる。これを前に各地で英国旗が掲げられ、国全体が華やかな雰囲気に包まれている。
 女王をモデルに限定記念品として発売されたバービー人形は品切れ続出。英メディアによると、大手百貨店ジョン・ルイスでは入荷して3秒で売り切れたという。定価は95ポンド(約1万5000円)だが、インターネットの転売サイトでは1000ポンド(約16万円)と10倍超の値段が付いている。
 主要百貨店では紅茶や焼き菓子など英国伝統の飲食料品に加え、陶器やスカーフ、Tシャツなど幅広い商品が関連グッズとして売られている。こうした記念品だけで約6億1000万ポンド(約980億円)の売り上げが見込まれている。
 英観光当局ビジット・イングランドの調査によると、連休となる4日間で、英国民の8%に当たる約530万人が宿泊を伴う旅行を計画。英企業バウチャー・コーズの調査では、関連商戦により英経済が約63億7000万ポンド押し上げられるという。
 同社のアニータ・ネイク氏は「在位70周年を迎えるのは英国君主として初で、本当に歴史的な出来事だ。国民がこの祝祭を楽しみ、連休を最大限活用しようとするのは不思議ではない」と指摘している。

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