水原氏を銀行詐欺の疑いで訴追「大谷選手は被害者」米捜査当局

東京, 04月12日 /AJMEDIA/

大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手の専属通訳を務めていた水原一平氏が違法賭博に関わっていたとされる問題で、アメリカの捜査当局が日本時間の12日午前2時半すぎから記者会見を開き、水原氏が大谷選手の口座から本人に無断で1600万ドル以上を不正に送金したとして銀行詐欺の疑いで訴追したと明らかにしました。また捜査当局は「大谷選手は被害者だと考えている」と述べました。

水原一平氏とは
水原一平氏は、39歳。北海道出身で幼少期にロサンゼルスに移住しました。

2012年からプロ野球の日本ハムで外国人選手の通訳を務め、この年のオフに日本ハムに大谷翔平選手が入団しました。

2017年のオフに大谷選手が大リーグのエンジェルスと契約を結んだ後は、水原氏もエンジェルスに移籍して大谷選手の専属通訳となりました。大谷選手がエンジェルスからドジャースに移籍したのにあわせて水原氏もドジャースに移籍しました。

水原氏は大谷選手の通訳業務はもちろん、球場の送り迎えやキャッチボールの相手を務めるなど常に大谷選手と行動をともにしていて、大谷選手が初めてシーズンMVP=最優秀選手を受賞した2021年11月には、苦難を乗り越えた時の支えになった人として「お世話になったのは一平さん」と名前を挙げるなど大谷選手からの信頼も厚く、家族同然とも言える関係を築いていました。

水原氏と大谷選手の関係は
水原氏は大リーグで大谷選手を7年にわたり通訳という立場を超えて公私にわたり支え、シーズン中だけで無くオフの自主トレーニングの期間中も常に行動をともにしてきました。

2021年の12月に大リーグ機構と選手会が労使協定の交渉をめぐって衝突し、すべての活動が止まる「ロックアウト」と呼ばれる状況になった際には、期間中、球団職員と選手の接触や連絡が一切禁止になったため、水原氏は一時的に当時の所属先だったエンジェルスを3か月ほど辞めて、大谷選手のサポートを続けました。

大谷選手からの信頼が厚かったこともあり去年のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックでは日本代表のスタッフとしてチームに加わりました。

去年まで所属していたエンジェルスから球団独自の賞として「最優秀通訳賞」を贈られたこともあるなど、大谷選手が大リーグで実績を残しスター選手としての地位を確固たるものとするのにあわせて水原氏の存在感も大きなものとなっていきました。

しかし、今回明らかになったスキャンダルによってその大谷選手との間で築いてきた信頼関係を失うことになりました。

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