大相撲 元横綱 曙の曙太郎さんの通夜 約300人が参列

東京, 04月15日 /AJMEDIA/

大相撲で外国出身力士として初めて横綱となり、今月亡くなった元曙の曙太郎さんの通夜が14日夜、東京都内で営まれました。

元横綱 曙の曙太郎さんは、ハワイ・オアフ島出身で昭和63年の春場所で初土俵を踏み、外国出身力士としては初めて横綱に昇進しました。

初土俵が同じでともに横綱に昇進した若乃花や貴乃花と一時代を築き、平成13年の初場所後に引退するまで11回の優勝を果たし、引退後は、プロレスなどほかの格闘技に舞台を移して活動していましたが、今月上旬、都内の病院で心不全のため、54歳で亡くなりました。

曙さんの通夜は、14日午後6時から東京 羽村市の斎場で営まれ、元横綱 若乃花の花田虎上さんや師匠だった元関脇 高見山の渡辺大五郎さんをはじめ大相撲関係者などおよそ300人が参列しました。

そして、参列者たちは、献花をしたあと、曙さんの遺影に向かって静かに手を合わせていました。

師匠の元関脇 高見山「最後にご苦労さんと」
師匠だった元関脇・高見山の渡辺大五郎さんは「ショックだ。頭も運動神経もよく、身長も高くて真面目な力士だった。最後にご苦労さんと声をかけた。まだ若いし、もっと頑張ってほしかった」と話していました。

元横綱 若乃花「ことばでは表せない存在」
同じ昭和63年の春場所で初土俵を踏み、現役時代にはライバルとして競い合った元横綱・若乃花の花田虎上さんは「最初に聞いたときは頭の中が真っ白になった。あまりにも早すぎる。年を取ってからハワイで会おうという話もしていたし、人生の経験を積んで、くだらない話ができればいいと思っていたがそれがかなわなくてつらい」と心境を話しました。

現役時代の思い出については「本当に苦しいときから一緒にいたのでライバルというか、ことばでは表せない存在だった。彼だけには負けたくないという気持ちがすごく強かったので、弟の元横綱・貴乃花もそうだし、3人で頑張っていい時代を過ごせたと思っている」と振り返りました。そして、「やっと解放されたので、これからは天国でゆっくりと過ごしてほしい」と話していました。

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