新種目普及へ全国大会 高校球児も参加可―ベースボール5

東京, 6月2日, /AJMEDIA/

5人でチームを組めるなど手軽さが売りの手打ち野球「ベースボール5(B5)」はキューバ発祥で、日本でのなじみはまだ薄い。普及へ向けた動きが始まり、初の全国大会が来年2月4日に横浜武道館で開催される。
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 各チームは男女混合の5人で構成され、5イニング制。コートは18メートル四方で街中でも楽しめるのが特徴だ。今月4日には名古屋市内の繁華街で日本代表と台湾代表がエキシビションマッチを実施。昨年はアジア杯とワールドカップ(W杯)が初めて開かれ、日本はいずれも準優勝と健闘した。
 ダカール開催の2026年夏季ユース五輪での実施が決まっている。世界野球ソフトボール連盟(WBSC)は各国の競技団体に普及を求めており、28年ロサンゼルス五輪での野球・ソフトボール復帰へ向けた糸口にしたいとの狙いも見える。
 全国大会を主催する全日本協会の山中正竹会長は「将来的にB5が五輪競技になれば、という思いがWBSCに強くあると感じる」と言う。短い競技時間やコンパクトな会場、男女が同じチームで争う競技性は、五輪改革を進める国際オリンピック委員会(IOC)の方針とも一致する。
 日本高校野球連盟も協力的で、届け出があれば高校生のB5大会出場を認めることになった。井本亘事務局長は「五輪のことや野球の振興、世の中の流れから、道を閉ざすのは適当ではないと考えた」。B5大会に出場した甲子園球児が、ユース五輪で活躍する姿が見られるかもしれない。

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