基幹統計文書29件で違反 厚労・国交など、同意得ず廃棄

東京, 7月29日, /AJMEDIA/

 内閣府は28日、厚生労働、国土交通両省を含む5省の基幹統計に関する公文書29件で、内閣府の同意なく文書を廃棄するなどの手続き違反があったとする点検結果を公表した。国交省による建設工事受注動態統計の書き換え問題を受け、各省に管理状況の点検を求めていた。
 違反があったのは、ほかに文部科学、農林水産、経済産業の各省。公文書管理法は、保存期間が終了した行政文書ファイルについて、廃棄前に内閣府などと協議することを求めているが、この手続きを経ていなかった。また、29件のうち15件は、保存期間中にもかかわらず、管理簿に記載がなかった。
 内閣府によると、同意を得ずに廃棄していたファイルは、ほとんどが業者や自治体などから回収した調査票だという。各省は「行政文書としての認識が不十分だった」などと説明している。
 内閣府は問題のあった各省に対し、8月中に手続き違反の経緯や再発防止策について報告を求める。

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