初出場チェコ、話題呼ぶ 佐々木朗に感謝―WBC

東京, 3月14日, /AJMEDIA/

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、本戦初出場のチェコが確かな成果を残した。1次リーグB組1勝3敗で敗退したが、中国から8―5で歴史的初勝利。日本戦では戦いぶりが話題を呼んだ。ハジム監督は「3月にこんな素晴らしい試合ができるなんて予想もしなかった」と振り返った。
国内にプロリーグはなく、学生や仕事と両立して競技に取り組む選手もいる。寒さが厳しい冬は練習自体が難しい。若手の育成プログラムに力を入れ、3度目の挑戦で初めて本戦出場を決めた。
 全力プレーが日本のファンの心をつかんだ。サトリア投手は大谷(エンゼルス)から空振り三振を奪うと、ベンチで記念ボールを自慢。佐々木朗(ロッテ)の162キロを左膝に受けたエスカラ内野手は、一度は倒れ込むも立ち上がってダッシュ。一塁上でコミュニケーションを取った山川(西武)は「スポーツは紳士的にやるべきで、ああいう姿はすごくよかった」と敬意を表した。試合に敗れてもスタンドに丁寧にあいさつし、チェコ国旗を持った日本の観客に選手がサインしていた。
 敗退が決まった13日の記者会見では、ハジム監督が「必勝」のはちまきを巻いて登場。「親切で素晴らしい支援をしてくれた日本への感謝の気持ち」と話した。佐々木朗が死球のおわびに菓子を持って宿舎を訪れたエピソードを紹介し、「温かい心遣いをいただいた。彼のファンになった」。
 ハジム監督は欧州やアフリカで野球になじみのない国での発展も願っている。「今回の経験をさらに広めて、野球に貢献したい」と誓った。

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