保守色濃い「ミニ・トランプ」 米大統領選立候補のデサンティス氏

東京, 5月26日, /AJMEDIA/

【ワシントン時事】米国で113万人が命を落とした新型コロナウイルス禍の中、フロリダ州知事としてバイデン政権によるマスクやワクチンの義務化に反旗を掲げて保守層に認められ、頭角を現した。共和党の新星として期待を集めるが、「ミニ・トランプ」ともあだ名が付く過激な言動がしばしば物議を醸してきた。
デサンティス氏、24年大統領選出馬 「偉大な米国の復活導く」―トランプ氏の挑戦者に

 少年時代は野球に打ち込み、エール大を経てハーバード大法科大学院を修了。海軍に入隊し特殊部隊の法律顧問としてイラクに派遣された。2012年に連邦下院議員として政界入り。党指名候補を争うトランプ前大統領とも良好な関係だった。
 人工妊娠中絶や銃規制、移民受け入れには明確に反対する。決めぜりふは「フロリダ州は左派の墓場」。知事として「過度なリベラル教育」の是正に力を入れ、LGBTなど性的少数者に関するカリキュラムを制限した。これを批判する娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニー社に同州でのビジネス特権剥奪という「制裁」を科し、同社との法廷闘争を抱え込んだ。
 目立ったスキャンダルはないが、人付き合いは苦手なようだ。「あいさつもしない最低なやつ」とは下院議員時代の同僚の弁。出馬表明に先立ち、地元フロリダ選出の連邦議員が相次いでトランプ氏への支持を打ち出したのも、カリスマ性の乏しさを物語る。
 知事再選を決めた昨年の中間選挙では、討論会で対立候補の質問に言葉を詰まらせた姿が話題になった。党予備選では、百戦錬磨のトランプ氏を言い負かすディベート力が課題となりそうだ。

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