北朝鮮 キム総書記 ロケット砲発射実験視察 ロシア輸出念頭か

東京, 04月26日 /AJMEDIA/

北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記はロケット砲の発射実験を25日、視察しました。砲弾は新たに設立した軍需企業が生産したとされていて、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアへの武器輸出を念頭にした動きだとの見方が出ています。
26日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、キム・ジョンウン総書記の立ち会いのもと、240ミリ口径のロケット砲の発射実験が25日に実施されたと伝えました。

砲弾は、軍需品の生産や輸出などを担う「第2経済委員会」の傘下で、新たに設立された「国防工業企業所」が生産したとしています。

紙面には移動式発射台からロケット砲が発射される写真が掲載されています。

キム総書記は、砲弾の性能を高く評価したうえで「国防工業企業所」に対し、ことしの生産計画を確実に遂行するよう強調したということです。

北朝鮮が軍需企業を新たに設立したねらいについて、韓国の通信社、連合ニュースはウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアへの武器輸出を念頭にした動きだとの見方を伝えています。

北朝鮮は、今月22日に「超大型ロケット砲」と呼ぶ短距離弾道ミサイルの発射訓練を実施していて、韓国軍は輸出用として性能を示す目的もあったと指摘していました。

韓国軍「発射のロケット砲数発を捉えた」
韓国軍の合同参謀本部は「北がきのう午前、朝鮮半島西側の黄海に発射したロケット砲数発を捉え、追跡・監視した」と明らかにしました。

キム・ジョンウン総書記が25日に視察したと伝えられた、ロケット砲の発射実験の一環とみられます。

専門家は、北朝鮮が今回の発射実験で使用したと主張する240ミリ口径のロケット砲が、ソウル周辺を狙うためのものだと指摘していて、韓国軍は引き続き、北朝鮮の挑発行動の兆候などを注視するとしています。

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