イラクのシーア派民兵基地で爆発 中東情勢の不安定化懸念

東京, 04月20日 /AJMEDIA/

イランが支援するイラクの民兵組織は首都バグダッドの南にある基地で爆発が起きたと20日、SNSで発表しました。爆発の原因は明らかになっていません。

イランが支援するイラクのイスラム教シーア派の民兵組織「人民動員隊」は20日、首都バグダッドからおよそ50キロ南に位置する基地で爆発が起きたとSNSで発表しました。

ロイター通信は、病院関係者の話として、1人が死亡、6人がけがをしたと伝えています。

爆発の原因は明らかになっていませんが、民兵組織は、調査チームが現場に到着したとしていて、詳しい状況を調べることにしています。

この民兵組織は「抵抗の枢軸」と呼ばれる中東各地の武装組織のネットワークの一部です。

中東情勢をめぐっては19日、イラン中部のイスファハン州で爆発があり、イスラエルがイランによる大規模攻撃への対抗措置として攻撃したとアメリカの複数のメディアが伝えるなど、イスラエルとイランの間で緊張が続いていて、今回の爆発により中東情勢がさらに不安定化することが懸念されます。

今回の爆発についてアメリカ中央軍は「アメリカがイラクで空爆を行ったとする情報が出ているのは承知しているが、真実ではない。きょうアメリカはイラクで空爆を行っていない」と発表しています。

また、アメリカのCNNテレビはイスラエル当局者がイスラエルはこの爆発に関与していないと述べたと伝えました。

一方アメリカ国防総省のライダー報道官は、19日オースティン国防長官とイスラエルのガラント国防相が電話で会談したと発表しました。

声明でライダー報道官は会談で両者が「地域の安定を維持するための取り組みについて話し合った」としています。

ただ、アメリカの複数のメディアがイスラエルによる攻撃だと伝えているイラン国内での爆発について協議したかどうかは明らかにしていません。

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