ロシア、東部要衝65%占拠か ウクライナ、中国主席の訪問招請

東京, 3月30日, /AJMEDIA/

【パリ、北京時事】米シンクタンクの戦争研究所(ISW)は28日、ロシアがウクライナ東部ドネツク州の要衝バフムトで前進を続け、都市の約65%を占拠したという見方を示した。ただ、ウクライナも抗戦を続け、一部でロシア民間軍事会社「ワグネル」の部隊を押し戻しているもようだ。
ロシア軍事会社、精鋭部隊投入か ウクライナ東部の最前線

 ロシアのメディアは、ワグネル部隊がバフムト北部にある工場を戦闘の末に制圧後、南下して都市中心部に進撃していると主張。ISWは関連画像などから、こうした報告は「もっともらしい」と分析した。
 これに対し英国防省は29日、前線につながる道路に迫ったワグネル部隊をウクライナ軍が迎撃し、重要な補給線を死守したと発表。ロシアは兵員不足で攻撃能力が低下しているとも指摘した。
 一方、ウクライナ紙ウクラインスカ・プラウダ(電子版)によると、ゼレンスキー大統領は米メディアのインタビューで、習近平・中国国家主席のウクライナ訪問を招請したと明らかにした。「習氏と会談したい」と訴えたという。
 中国は2月、ロシアのウクライナ侵攻を巡る「和平案」を公表。習氏は先週ロシアを訪れ、プーチン大統領と会談した。しかし、ゼレンスキー氏との接触は昨年2月の侵攻開始後に途絶えているといい、要請に応じるかは不明だ。
 中国外務省の毛寧副報道局長は29日の記者会見で、「中国はウクライナを含む関係各方面との意思疎通を保持している。(ゼレンスキー氏の要請については)提供できる情報はない」と述べるにとどめた。

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