マルコス氏、終盤も優位 フィリピンで9日大統領選

東京, 5月08日, /AJMEDIA/

フィリピンの大統領選は7日に選挙戦が終了し、9日に投票が行われる。世論調査ではマルコス元上院議員が5割を超す支持を集め、終盤でも優位を保っている。2位につけるロブレド副大統領と事実上の一騎打ちになる情勢で、ロブレド氏がどこまで迫れるかが焦点だ。
 民間調査機関パルス・アジアが4月16~21日に行った世論調査によると、マルコス氏は56%の支持を得た。ロブレド氏は23%で、33ポイントの開きがある。元ボクサーのパッキャオ上院議員は7%、マニラ市のモレノ市長は4%と伸び悩んでいる。
 マルコス氏は、独裁政治を20年以上続けた故マルコス元大統領の長男で、同政権の末期に地元北イロコス州の副知事と知事を計5年以上務めた。政権が倒された1986年に米国へ亡命し、91年に帰国。下院と上院の議員を経て2016年に副大統領選に挑んだが、ロブレド氏に敗れた。
 ロブレド氏は弁護士。アキノ政権の内務・自治相を務めた夫が12年に飛行機事故で死去後、下院選に出馬して初当選した。16年から副大統領を務めるが、ドゥテルテ大統領の政策に批判的な姿勢を取っている。
 一方、マルコス氏はドゥテルテ大統領の政策を肯定的に捉え、対中国では融和姿勢を続ける考えを示している。ドゥテルテ大統領は後継指名をしていない。

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