ベトナム国家主席が辞任 任期途中で異例の交代

東京, 1月18日, /AJMEDIA/

ベトナムのグエン・スアン・フック国家主席(68)は17日、共産党の会議で国家主席を辞任する意向を示し、承認された。党の最高指導部である政治局のメンバーからも退く。国営ベトナム通信などが報じた。
 フック氏の任期は本来2026年までで、国家主席が任期途中で交代するのは異例。国会での手続きを経て、正式に退任する見通し。
 ベトナムではフック氏の在任中、新型コロナウイルス流行などに絡む不正疑惑が多数発覚。首相時代からフック氏を支えてきた2人の前副首相が今月初めに解任されたほか、新型コロナ対策を進めてきた前保健相が22年6月に逮捕された。国営ベトナム通信は「多くの関係者が違法行為に手を染めて深刻な結果を招いており、フック氏は指導者としての政治的な責任を取った」と指摘。事実上の引責辞任となった。
 フック氏は16年から首相を務め、21年以降は国家主席として外国要人らとの会談を精力的に行ってきた。22年9月に東京で営まれた安倍晋三元首相の国葬には、ベトナムを代表して参列した。今月9日には菅義偉前首相、12日には花角英世新潟県知事と相次いで会談するなど、日本と親密な関係を築いてきた。

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