トランプ氏 指名獲得の流れ決定づけるか スーパーチューズデー

東京, 03月05日 /AJMEDIA/

秋のアメリカ大統領選挙に向けた野党・共和党の候補者選びは5日、全米の15の州で予備選挙などが一斉に行われる大きなヤマ場、スーパーチューズデーを迎えます。
これまでに行われた候補者選びで8勝1敗と大きくリードしているトランプ前大統領が、ヘイリー元国連大使をさらに引き離して党の指名獲得への流れを決定づけるのかが焦点です。

ことし11月のアメリカ大統領選挙に向けた野党・共和党の候補者選びは5日、全米の15の州で予備選挙や党員集会が一斉に行われる大きなヤマ場、スーパーチューズデーを迎え、日本時間の5日夜から投票が始まります。

返り咲きを目指すトランプ前大統領は、これまでに行われた候補者選びのうち、首都ワシントンを除く7つの州とアメリカ領バージン諸島で勝利し8勝1敗とヘイリー元国連大使を大きくリードしています。

全米の世論調査の支持率の平均ではトランプ氏がヘイリー氏を60ポイント以上の大差でリードしているほか、各地で行われた調査でもトランプ氏がヘイリー氏を上回っていて、さらに引き離して党の指名獲得への流れを決定づけるのかが焦点です。

投票は日本時間の5日午後8時、東海岸から順に始まり、各州の結果はあす6日午前から午後にかけて順次、判明する見通しです。

スーパーチューズデーとは
アメリカ大統領選挙に向けた党の候補者選びでは、2月から3月上旬の火曜日に多くの州で予備選挙や党員集会が一斉に行われる日を「スーパーチューズデー」と呼び、指名争いの行方を左右する最大のヤマ場として注目されてきました。

今回のスーパーチューズデーは3月5日で、政権奪還をめざす野党・共和党は15の州で予備選挙や党員集会を行います。

最も人口の多い西部カリフォルニア州も含まれていて、候補者を選ぶために全米に割り振られた総数2429人の代議員の、およそ3分の1がこの日1日で決まります。

また、勝利した候補者が州に割り当てられた代議員をすべて獲得する「勝者総取り方式」をとっている州も多いことから、代議員の獲得数に差がつきやすいしくみになっています。

一方の与党・民主党は、15の州とアメリカ領サモアで投開票を行います。

《共和党の予備選挙が行われる州》
▼バージニア州▼バーモント州▼ノースカロライナ州▼テキサス州▼アラバマ州▼メーン州▼マサチューセッツ州▼オクラホマ州▼テネシー州▼アーカンソー州▼コロラド州▼ミネソタ州▼カリフォルニア州

《共和党の党員集会が行われる州》
▼ユタ州▼アラスカ州

共和党 これまでの候補者選び
共和党では当初、トランプ前大統領とヘイリー元国連大使のほかにも候補者が乱立していましたが、ペンス前副大統領やニュージャージー州のクリスティー前知事らはことし1月までに撤退しました。

このため、候補者選びの初戦、中西部アイオワ州の党員集会は4人で争われ、
▼トランプ氏が51%の票を獲得して勝利し、
▼ヘイリー氏は19%と3位に終わりました。

アイオワ州で4位だった起業家のラマスワミ氏、2位につけたフロリダ州のデサンティス知事がその後、撤退し、候補者選びは、第2戦を前に早くもトランプ氏とヘイリー氏の2人に絞られました。

第2戦の東部ニューハンプシャー州の予備選挙ではトランプ氏がヘイリー氏に11ポイントあまりの差をつけて勝利し、2月行われたヘイリー氏の地元、南部サウスカロライナ州の予備選挙でもトランプ氏が20ポイントあまりの差をつけて勝利しました。

候補者選びは日本時間3月4日までに
▽7つの州と
▽首都ワシントン、それに
▽アメリカ領バージン諸島で投票が行われましたが、
ヘイリー氏が初めて勝利した首都ワシントンを除きすべてでトランプ氏が勝利しています。

これまでに獲得した代議員数は
▼トランプ氏が244人、
▼ヘイリー氏が43人で、
トランプ氏がリードを大きく広げています。

ヘイリー氏は、力を注いできた地元・サウスカロライナ州での敗北を受けても撤退はせず、スーパーチューズデーに向けて選挙戦を続けるとしてきましたが、大口の献金団体が資金の提供を停止するなど、厳しい戦いとなっています。

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