セーリング 混合470級 岡田・吉岡ペア パリ五輪代表に内定

東京, 04月07日 /AJMEDIA/

スペインで行われたセーリングの国際大会の混合470級で、岡田奎樹選手と吉岡美帆選手のペアが日本勢トップの9位に入り、2人がパリオリンピックの代表に内定しました。

セーリングの混合470級は去年、パリオリンピックの出場枠をすでに獲得していて、日本セーリング連盟はことし2月から3月にかけて行われた世界選手権と、4月にスペインで開催された国際大会「プリンセス・ソフィア杯」の2つの大会の成績で代表を決めることにしていました。

(右:岡田・吉岡組)
選考対象の1戦目となる世界選手権で銅メダルを獲得していた岡田選手と吉岡選手のペアは、「プリンセス・ソフィア杯」でも安定したレースを見せて、5日までの9つのレースで9位につけ、上位10艇によるメダルレース進出を決めていました。

しかし、6日に予定されていたメダルレースは風が弱かった影響で実施されず、前日までの結果が最終成績となって、岡田選手と吉岡選手のペアは日本勢トップの9位でした。

この結果、2つの大会の成績によって2人がパリオリンピックの代表に内定しました。岡田選手は2大会連続、吉岡選手は3大会連続のオリンピック出場となります。

パリオリンピックから男女混合となったこの種目で、2人は去年の世界選手権で金メダルを獲得するなど国際大会で結果を出し続けていて、メダル獲得も期待されています。

岡田奎樹選手「金メダル取る前提でペア組む」
パリオリンピックの代表に内定した岡田奎樹選手は「代表選考がかかるこの2大会は、緊張もあって思ったようなレースができなかったが、目標としていたメダルレースに残ることができてよかった。金メダルを取る前提でペアを組んでいるので、金メダルを取るために何をすればいいのかを明確にして、トレーニングを積んでいきたい」と話していました。

また、吉岡美帆選手は「オリンピックに向けて覚悟を決めて、これまでやってきたことをやりつつ、今後も課題をつぶしていってベストを尽くせるように頑張りたい」と意気込みを示しました。

岡田・吉岡ペア 日本勢初の金メダル期待
岡田奎樹選手と吉岡美帆選手は、パリオリンピックで470級が男女混合種目になることを受け、東京オリンピック終了後にペアを結成しました。

岡田選手は福岡県出身の28歳で座って舵をとりながら帆を操る「スキッパー」を務めます。

吉岡選手は広島県出身の33歳で身体能力の高さを生かして、「クルー」としてヨットの前に乗って帆を操ります。

岡田選手は、5歳のときにセーリングを始め、中学生のころから国際大会で活躍を続けました。

高校時代にはアトランタオリンピックの銀メダリストの重由美子さんから指導を受けて実力を高め、オリンピック初出場となった3年前の東京大会では、男子470級で外薗潤平選手とのペアで7位に入賞しました。

一方の吉岡選手は、15歳のときに、高校の部活動でセーリングを始め2016年のリオデジャネイロ大会では女子470級で吉田愛選手とのペアで5位、続く東京大会では7位と2大会連続で入賞しました。

パリ大会に向けてペアを結成し「小さいころから夢だった金メダルを取る」という岡田選手と、「集大成だと思ってすべてを出し切る」という吉岡選手は去年、▼4月に行われた伝統の国際大会「プリンセス・ソフィア杯」で優勝を果たすと、▼8月には世界選手権で金メダルを獲得しました。

オリンピックのセーリングで日本勢で初の金メダル獲得の期待がかかる2人は、操作の呼吸を合わせることを課題として取り組んできたほか、吉岡選手は男子選手のスピードに負けないよう、俊敏性を高めるトレーニングを重点的に行ってきました。

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