クルド武装組織メンバー引き渡し 逃亡先のスウェーデンがトルコに

東京, 12月4日, /AJMEDIA/

トルコのメディアは3日、反政府武装組織クルド労働者党(PKK)メンバー1人の身柄が、逃亡先のスウェーデンから引き渡されたと報じた。トルコ政府は、スウェーデンなどがPKKメンバーを保護していると非難。スウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟を認める条件として、PKKのメンバー引き渡しや資産凍結を求めていた。
 引き渡されたメンバーは、トルコで禁錮6年10月の判決を受け、2015年にスウェーデンへ逃亡したが、亡命申請は認められなかった。トルコのアナトリア通信や民放局NTVによれば、2日夜にイスタンブールの空港に到着後、トルコの警察に引き渡され収監された。
 スウェーデンは5月、長年の中立政策を転換し、フィンランドと共にNATO加盟を申請。加盟実現には全加盟国による議定書批准が必要だが、トルコとハンガリーは批准していない。
 トルコのチャブシオール外相は先に、ブカレストで開かれたNATO外相理事会に合わせ、スウェーデンとフィンランドの外相と3者会談を開催。「(スウェーデン側の)発言や決意は結構なものだったが、具体的な行動を見せてもらう必要がある」と注文を付けていた。

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