高校野球 センバツ きょう開幕【大会1日目の見どころ】

東京, 03月18日 /AJMEDIA/

ことし開場から100周年を迎える甲子園球場で、センバツ高校野球が18日開幕します。ことしから反発力を抑えた新たな基準の金属バットが導入されることから出場校の対応が注目されます。

記事後半では、大会1日目の3試合の見どころもお伝えしています。

ことし開場から100周年を迎える甲子園球場で開かれるセンバツ高校野球は、今回が96回目で、32校が出場します。
山梨学院が史上4校目の大会連覇をねらうほか、能登半島地震で被災した日本航空石川や星稜の戦いぶりにも注目が集まります。

初出場は3校で
▽21世紀枠で出場する北海道の別海
▽和歌山の耐久
▽熊本国府が、
いずれも春夏通じて初めて甲子園の土を踏みます。

高校野球では、ことしからピッチャーをけがから守ることなどを目的に、反発力を抑えた新たな基準の金属バットが導入されます。

打球速度や飛距離が落ちることが見込まれ、ロースコアの接戦が多くなることも予想されるなか、各校の対応に注目です。

大会は、2日の休養日を含めて、13日間の日程で開かれ、順調に進めば決勝は今月30日に行われます。

《大会1日目の見どころ》
センバツ高校野球は18日に開幕し、開会式に続いて1回戦の3試合が行われます。

◇第1試合
第1試合は5年ぶり11回目の出場となる青森の八戸学院光星高校と、8年ぶり7回目の出場となる東京の関東第一高校が対戦します。

八戸学院光星は去年の夏の全国高校野球でベスト8進出に貢献したエースの洗平比呂投手や、サイドハンドから力強い速球を投げる森田智晴投手など、力のある左ピッチャーが3人そろっています。去年秋の公式戦では、9試合でエラーがわずか3つと堅い守りが投手陣をもり立てます。

関東第一は去年秋の1試合平均の得点が9.82と出場校最多で、高い得点力が持ち味です。4番を打つキャプテンの高橋徹平選手は、去年までに高校通算44本のホームランを打っていて、強力打線を引っ張ります。

反発力を抑えた新たな基準の金属バットが導入されることから、チームとして小技や機動力にも磨きをかけてきました。

◇第2試合
第2試合は21世紀枠で76年ぶりの出場を決めた和歌山の田辺高校と、去年の明治神宮大会で優勝した石川の星稜高校が対戦します。

田辺は、教育相談を担ったことがある田中格監督のもと、選手との対話を重視することで、それぞれの課題と向き合い、力をつけてきました。去年秋の県大会では、甲子園で優勝経験がある智弁和歌山高校を相手に4番の山本陣世選手が逆転満塁ホームランを打つなど、選手たちが勝負どころで力を発揮しました。

星稜は左投げのエース、佐宗翼投手が丁寧にコースをつくコントロールが持ち味で、中学生の時に全国優勝を果たし、おととしと去年の夏は甲子園で登板するなど経験豊富です。打線も明治神宮大会で1試合6打点をあげたキャプテンの芦硲晃太選手など、中軸に力がある選手がそろいます。

◇第3試合
第3試合はおととし、準優勝を果たした滋賀の近江高校と春夏通じて甲子園初出場の熊本国府高校が対戦します。

近江はエース右腕の西山恒誠投手がチームの柱です。縦と横に変化する2種類のスライダーを織り交ぜ、去年秋の近畿大会では76球で完封するなど、テンポのよいピッチングで流れを呼び込みます。

熊本国府は練習の半分以上を実戦形式で行うことで、テーマに掲げる守り勝つ野球に磨きをかけ、去年秋の九州大会で優勝しました。右投げのエース、坂井理人投手は左足をほとんどあげないフォームで、バッターのタイミングを外して打たせて取ります。

1点の重みがある接戦となりそうです。

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