部下射殺の警察幹部に死刑 求刑上回る判決―インドネシア地裁

東京, 2月14日, /AJMEDIA/

インドネシアの国家警察幹部公邸で昨年7月、部下の警察官が射殺される事件があり、計画的殺人罪に問われた元警察少将フェルディ・サンボ被告(50)に対し、南ジャカルタ地裁は13日、死刑を言い渡した。求刑は無期懲役だった。求刑を上回って死刑を言い渡す例は同国でもめったにないという。
 共犯として起訴された同被告の妻(49)に対する判決公判も続いて開かれ、求刑禁錮8年を大幅に上回る同20年が言い渡された。
 判決で裁判長は、フェルディ被告が部下の男性警察官=当時(27)=の殺害を計画し実行、公邸内の監視カメラなどの証拠を隠滅したことを重視。「偽りの証言を繰り返すなどし、審理も妨げた」などとして、量刑を法定刑の上限に変更した。
 判決が言い渡された瞬間、傍聴席では射殺された警察官の母親が泣きながら遺影にキス。親族らと抱き合って喜んだ。
 判決によると、事件は昨年7月8日、南ジャカルタ市内のフェルディ被告の公邸で発生。同被告が部下の警察官の殺害を計画し、別の部下の男(24)=同罪で公判中=に射殺させた。
 殺害理由として、同被告の妻がわいせつな行為をされたためとしていたが、裁判長は証拠がないとして退けた。

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