苦難の道思い「深い感慨」 沖縄復帰式典で天皇陛下

東京, 5月16日, /AJMEDIA/

 天皇、皇后両陛下は15日、東京と沖縄で同時開催された沖縄復帰50周年記念式典に、皇居・御所からオンラインで出席された。天皇陛下はお言葉で「苦難の道を歩んできた沖縄の人々の歴史に思いを致しつつ、式典に臨むことに深い感慨を覚えます」と述べられた。
 1972年の復帰記念式典も東京と沖縄で開催され、昭和天皇と香淳皇后が会場の日本武道館に赴いた。天皇陛下は「中学1年生であった私は、両親と一緒にニュースを見たことをよく覚えています」と振り返った。
 初めて訪問した87年当時よりも発展し、生活が向上したとして、「沖縄県民を始めとする、多くの人々の長年にわたるたゆみない努力に深く敬意を表します」と話した。
 さらに、沖縄は自然や歴史、伝統、文化といった多くの魅力を有しているとした上で、「沖縄の一層の発展と人々の幸せを祈ります」と結んだ。一言一言かみしめるように語り、画面越しの式典会場を見詰め、一礼した。
 上皇さまは在位中の92年、東京で開かれた復帰20年式典に上皇后さまと出席している。

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