競泳 パリ五輪 代表選考【3日目の見どころ】入江5大会連続は?

東京, 03月19日 /AJMEDIA/

競泳のパリオリンピックの代表選考を行う大会は3日目の19日、混戦が予想される女子400メートル個人メドレーや、ベテランの入江陵介選手が出場する男子100メートル背泳ぎなどの注目レースが行われます。

NHKでは大会の模様を午後7時半から総合テレビで中継し、NHKプラスでも配信予定です。

東京アクアティクスセンターで行われている、競泳のパリオリンピックの代表選考を行う大会は、決勝で「派遣標準記録」と呼ばれる日本水泳連盟が設定したタイムを突破したうえで、2位以内に入れば個人種目の代表に内定します。

大会3日目の19日はオリンピック種目以外も含めて6つの種目で決勝が行われます。

このうち◆女子400メートル個人メドレーでは
▽去年の日本選手権を制し世界選手権にも初出場した17歳の成田実生選手や
▽去年のアジア大会の銀メダリスト、谷川亜華葉選手などが代表を争います。
▽この種目の東京オリンピックの金メダリスト、大橋悠依選手も200メートルを本命としながらも出場する予定で混戦が予想されます。

このほか◆男子100メートル背泳ぎでは、34歳の入江陵介選手が5大会連続のオリンピック出場をねらうほか
◆男子200メートル自由形では、この種目の日本記録保持者、松元克央選手の泳ぎにも注目が集まります。

NHKでは大会の模様を午後7時半から総合テレビで中継し、NHKプラスでも配信予定です。

【担当記者 ワンポイント】水をつかむ“カツオ”に注目
担当記者が大会3日目で注目するのが男子200メートル自由形。
“カツオ”の愛称で親しまれる松元克央選手が、磨いてきた「できるだけ多く水をつかむ」泳ぎで、どんなタイムをマークするか注目です。

松元選手は、自身初のオリンピックだった3年前の東京大会では金メダルを期待されながらも予選敗退。「今でも思い出したくない」というほど大きな悔しさを味わいました。

「もう1回、メダルをねらうために何をするべきなのか」と自問自答を重ねた結果、たどりついたのは“自立”。東京大会のあと、指導を受けてきた鈴木陽二コーチのもとを離れる決断をしたのです。

鈴木コーチはソウル大会の金メダリスト、鈴木大地さんを育てた名コーチ。みずからを厳しい環境におこうと発足したばかりの新たなチームでレベルアップを図ってきました。

取り組んできたのが持ち味である大きな泳ぎの進化です。

1回のストロークで「できるだけ多く水をつかむ」ことを追求し、パワーアップのため水の抵抗を高めるさまざまな道具を使っての泳ぎ込みや、ウエイトトレーニングを重ねてきました。

松元選手は「徐々に理想の泳ぎに近づいている感覚がある。海外選手と比べるとそこまで身長も大きくなく、体格も埋もれてしまうが、大きく泳ぐことが僕の強みだと思う」と手応えも得てきました。

今大会は、パリオリンピック本番に向けた「あくまで通過点」と位置づける松元選手。

“カツオ”の進化したパワフルな泳ぎから目が離せません。

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