移動式「DNA鑑定設備」投入 ウクライナ犠牲者の身元確認

東京, 11月6日, /AJMEDIA/

ウクライナ北東部ハリコフ州イジュムに、移動式の「DNA鑑定設備」が投入される。ロシア軍の侵攻による犠牲者の身元確認のためで、家族ら約50人が4日、鑑定用のDNAサンプルを提出した。
 侵攻で死亡したり行方不明になったりした人と遺伝的つながりのある人が、DNAサンプルとなる唾液を提供。歯ブラシなど犠牲者の所持品を持って来るよう指示されるケースもある。
 訪れた看護師の女性(46)は、AFP通信に「父は3月10日、砲弾の破片に当たって死亡し、庭に埋められたと隣人から聞いた」と説明。その後、遺体が掘り返されハリコフの安置所へ移されたが「同じ庭から別の遺体も見つかった」といい、「(遺体を)父だと確認して、ちゃんと埋葬できるよう、DNAを提供しに来た」と話した。
 移動式鑑定設備は、フランス国家憲兵隊の検視部門が供与。最初の設備は7月に送られ、仏政府は年内に第2弾を送付すると約束していた。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts