正恩氏、関係改善努力を「高く評価」 韓国大統領と親書交換

東京, 4月22日, /AJMEDIA

北朝鮮の金正恩総書記が、来月退任する韓国の文在寅大統領と親書を交換した。北朝鮮の朝鮮中央通信が22日報じ、続いて韓国政府も発表した。文氏は南北の共同宣言が「統一の土台」となるよう期待を示し、正恩氏は、関係改善に向けた文氏の努力を「高く評価した」とされる。文氏が20日に親書を送り、正恩氏が21日に返信した。
 朝鮮中央通信は、互いが努力を傾ければ南北関係が改善し発展するという考えを共有したと伝え、親書交換は「深い信頼感の表れ」と強調した。韓国に先んじての報道には、北朝鮮に厳しい態度を示している尹錫悦次期大統領をけん制する思惑もありそうだ。
 一方、韓国大統領府によると、文氏は2018年4月の板門店宣言などが「統一の土台にならなければならない」と訴えた。希望した成果にまでは至らなかったが「手を取り合って韓(朝鮮)半島の運命を変える確実な一歩を踏み出した」と評価してみせた。尹次期政権とも対話で臨むよう要請したとされ、正恩氏と歩調を合わせた格好だ。

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