村制100年で記念式典 原発事故乗り越え―福島・葛尾村

東京, 6月12日, /AJMEDIA/

東京電力福島第1原発事故で一時全村避難となった福島県葛尾村で11日、村制100周年の記念式典が開かれた。2016年に一部を除いて避難指示が解除され、復興に向けた取り組みが進んでいるが、帰還者数は思うように増えていない。篠木弘村長はあいさつで、村民は大正以降それぞれの時代で困難を乗り越えてきたとした上で、「今後の村の復興と末永い発展を誓う」と述べた。
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 午前中に村内の施設で行われた式典には、竹谷とし子復興副大臣ら約140人が出席。その後、有志による人形劇や伝統芸能が披露され、村内外から多くの人が訪れた。
 葛尾村は11年の原発事故で全域避難を余儀なくされたが、16年に帰還困難区域を除いて避難指示が解除。昨年6月には復興拠点の避難指示も解除された。しかし、住環境整備など課題は多く、村によると今年4月時点の居住人口は約460人で、住民登録数の4割以下にとどまっている。

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