伊藤環境相が直接謝罪 被害者「前代未聞」と非難―水俣病団体のマイク遮断で・熊本

東京, 5月9日 /AJMEDIA/

 環境省職員が水俣病の被害者団体との懇談でマイクを切り、参加者の発言を妨げた問題で、伊藤信太郎環境相は8日、熊本県水俣市を訪れて関係団体と発言者に直接謝罪した。伊藤氏は「心からおわび申し上げる。深く反省しており誠に申し訳ない」と述べ、頭を下げた。懇談の場を再度設ける意向も示した。

 伊藤氏は同市の「水俣病情報センター」で被害者団体と面談。当時、発言を遮られた山下善寛さん(83)は「同席していた(伊藤)大臣が監督、指導するべきだった」と指摘。「水俣病被害者の会」の中山裕二事務局長(70)は「環境省の歴史に汚点を残した。前代未聞だ」と厳しく非難した。

 これについて伊藤氏は、発言は聞こえていたとした上で「環境省の人間がスイッチを切ったのか分からなかった」と釈明した。

 伊藤氏は、同じく発言を妨げられた松崎重光さん(82)とも別の施設で面談。松崎さんは「慌てるのではなくゆっくり落ち着いて話を聞いてほしい」と要望した。

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