戦火逃れ「すごく幸せ」 トルコ、ウクライナ孤児を受け入れ

東京, 4月13日, /AJMEDIA

 ロシア軍のウクライナ侵攻で450万人以上が国外に脱出する中、危険の中で取り残される可能性がとりわけ高いのが、身寄りのない孤児たちだ。トルコ当局は、現地の孤児院からスタッフを含めて受け入れる取り組みを開始。既に約1000人がトルコに到着しており、南部の保養地アンタルヤに入った孤児たちは「すごく幸せ」と目を輝かせていた。
 ウクライナには8万人ほど孤児がいるとされ、トルコは最大3000人を受け入れる方針だ。子供たちは3月27日以降、アンタルヤなどに到着し、地元やウクライナ人の実業家が無償で提供するホテルに滞在している。孤児らは退避中も可能な限り、オンラインで学校の授業を受けるなどし、戦火が収まり次第ウクライナに戻るつもりだ。
 第1陣は治安悪化が進んだ中部ドニプロペトロウシク州各地の孤児院の1~18歳までの入所者にスタッフを加えた185人。中には知的障害がある子もいる。3月25日午前9時、鉄道で州都ドニプロを出発し、25時間かけてポーランド国境に到達。越境後、さらに丸1日以上かけてアンタルヤに到着した。
 引率したイェブヘニア・レベカさん(40)は「ロシア軍の標的になるのを避けるため、鉄道車内は夜間、完全に消灯されたが、子供たちが怖がって大変だった」と語った。
 アンタルヤの公園で、一緒に逃れてきた子供たちと遊んでいたアリナさん(11)は「移動は長く、疲れたが、ここに来てすごく幸せ。ウクライナは怖かった」と言う。ハンナさん(10)も「ロケット弾が怖くて、地下で座って過ごす生活だった」と振り返り、「新しい友達がたくさんほしいな」と話した。

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