東京, 7月18日, /AJMEDIA/
内戦で荒廃したシリア南西部ハジャルアスワドで、香港の映画俳優ジャッキー・チェン氏がプロデュースする映画の撮影が始まった。中国政府が内戦下のイエメンから中国人を脱出させた2015年の作戦に着想を得た作品「ホーム・オペレーション」で、廃虚同然となった街にしばしの活気が戻った。
内戦の続くイエメンが危険なため、シリアの首都ダマスカス近郊のハジャルアスワドが撮影場所に選ばれた。街に残る廃虚には14日、イエメンの民族衣装をまとった俳優やシリア人のエキストラ、中国の撮影スタッフが集結した。
作品は中国とアラブ首長国連邦(UAE)の合作。架空の国「ポマン」が舞台だが、中国当局を称賛するプロパガンダ色が濃く、シリアのアサド政権と外交関係を維持する中国の大使も撮影開始に立ち会った。撮影監督は「弾丸の雨の中、勇敢にも中国人全員を脱出させた(中国)共産党員の外交官の視点に立つものだ」と語った。チェン氏がシリアを訪問する予定はないという。