左派ルラ氏、接戦制し返り咲き ブラジル大統領選決選投票

東京, 10月31日, /AJMEDIA/

ブラジルで30日、大統領選の決選投票が実施され、即日開票の結果、労働運動指導者出身で左派の元職ルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ氏(77)が、現職で軍人出身の右派ジャイル・ボルソナロ氏(67)を僅差で退けて返り咲きを決めた。当選は通算3度目。就任は来年1月1日で任期は4年。
 ルラ氏はサンパウロで行った勝利演説で「私は非常に難しい状況に置かれている国を治めることになる。国民の手を借り、この国に再び民主主義と調和を取り戻そう」と呼び掛けた。ただ、ボルソナロ氏はかねて「(同国が採用する)電子投票制度は信用できない」と主張しており、支持者らが敗北を受け入れず混乱が生じる可能性がある。
 中央選管に当たる高等選挙裁判所(TSE)によると、開票率99.99%でルラ氏は有効票の50.90%、ボルソナロ氏は49.10%を獲得した。事前の各社の世論調査では、ルラ氏が6ポイント前後ボルソナロ氏を上回っており、10月2日の第1回投票に続いて「予想外」の接戦となった。

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