固体燃料エンジンの燃焼試験 新型ICBM用か―北朝鮮

東京, 12月16日, /AJMEDIA/

北朝鮮の国防科学院は15日、北西部・東倉里の「西海衛星発射場」で、新型戦略兵器開発のため高出力の固体燃料ロケットエンジンの地上燃焼試験を行った。朝鮮中央通信が16日、伝えた。大陸間弾道ミサイル(ICBM)用とみられる。金正恩朝鮮労働党総書記が現地視察し「最短期間内に、また別の新型戦略兵器が出現する」ことに期待を示したという。
 同通信は、エンジンは140トンを押し上げる推力で、試験は成功だったと説明。昨年1月の党大会で示された5カ年計画の戦略兵器開発に向け「重要な問題を解決した」と強調した。
 「火星15」や「火星17」など北朝鮮のこれまでのICBMはいずれも液体燃料エンジンだったが、北朝鮮は固体燃料エンジンに替えることを目指している。燃料注入に時間がかかる液体燃料に比べ、固体燃料はより短時間での発射ができ、日米韓のミサイル防衛を難しくする。正恩氏は昨年1月の党大会で「固体燃料のICBMの開発を進める」考えを示していた。
 一方、米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)は15日、最新の衛星写真に基づく分析結果として、西海発射場でエンジン燃焼実験の試験台とみられる施設が建設されていたと明らかにした。10月下旬撮影の写真では確認されなかったもので「水平のエンジン試験台とみられる」と指摘した。

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