副大統領に汚職で禁錮6年 現政権最大の実力者―アルゼンチン

東京, 12月7日, /AJMEDIA/

南米アルゼンチンの連邦裁判所は6日、公共工事をめぐる汚職を主導したとして起訴されていた左派のクリスティナ・フェルナンデス副大統領に対し、行政から金をだまし取った罪で禁錮6年および公職永久追放の有罪判決を言い渡した。在任中は収監されないという。
 「政治的迫害だ」と主張してきたフェルナンデス副大統領側は判決を受けて「私を有罪に陥れようとする意図が明確だ。3年前から判決は出来上がっていた」と述べ、上訴する方針を示した。政権内で現大統領をしのぐ実力者である同副大統領は、来年の選挙で返り咲きを狙っているとされていたが、判決を受けて出馬を見送る意向を示した。
 フェルナンデス副大統領は夫の故キルチネル元大統領の後継者として、2007年12月から15年12月まで2期8年にわたり大統領を務めた。検察は、キルチネル氏の故郷サンタクルス州で03年から15年にかけて行われた道路工事をめぐる汚職で行政から約53億2000万ペソ(約43億円)を詐取したと主張し、禁錮12年などを求刑していた。

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