五輪追加枠、どう使う タヒチ適性で選考も―サーフィン

東京, 9月30日, /AJMEDIA/

 米カリフォルニア州ハンティントンビーチで9月下旬まで行われたサーフィンのワールドゲームズ(WG)で、日本男子は3選手の順位に応じたポイントの合計で1位となり、2024年パリ五輪の出場枠を一つ獲得した。初優勝した東京五輪銀メダルの五十嵐カノア(木下グループ)は「優勝も素晴らしいが、日本の出場枠を取れたことがうれしい」と喜んだ。
 各国・地域のパリ五輪出場枠は原則で最大2。23年チャンピオンシップ・ツアーや23、24年WGなどで出場条件を満たした選手個人に枠が与えられる。今回はこれとは別に国に追加で与えられ、日本男子は最大3人が出場できる可能性がある。
 「追加枠」で誰を選ぶかは日本連盟が予選終了後に決める見込み。東京五輪は男女各3人が条件を満たしたが、権利を得た大会の優先順位で男子の村上舜、女子の松田詩野と実力者が出場を逃した。それだけに、枠が増えたことは価値がある。
 本番会場は南太平洋の仏領ポリネシアのタヒチ。日本の海とは全く違って波がかなり大きく、そして強い。日本連盟は強化指定選手の選考基準に「タヒチの波に適した選手」の項目を追加したほど適性を重視している。
 連盟関係者は「ハワイ、インドネシアで実績のある選手はタヒチの波でもいけるのでは」と話す。適性のある選手をパリ予選の23、24年WGに強化部推薦で出場させて五輪枠を狙う考えもあるが、追加枠で選ぶことも可能になった。本番会場で何度か合宿する計画があり、そこで適性を見極めることもできる。
 追加枠を有効活用できれば、五輪2大会連続表彰台の可能性も高まりそうだ。

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