中国武器供与なら第3次大戦も ウクライナ大統領が警鐘―仲介認めず「習氏と会う」

東京, 2月25日, /AJMEDIA/

ウクライナのゼレンスキー大統領は24日、ロシアの侵攻開始1年を迎えて首都キーウ(キエフ)で記者会見した。この中で「中国が公正な世界の側に付くと信じたい。中国がロシアに武器を供与しないと強く信じたい」と述べ、中国の動向を注視していると説明。一方で、中国の武器問題が「第3次大戦のリスク」をはらんでいると警鐘を鳴らした。
 西側諸国による対ロ制裁に反対する中国は24日、ロシア、ウクライナ双方に対話を促し、仲介の用意を示す文書を発表した。これについてゼレンスキー氏は「和平案と受け止めていない。中国は自分の立場を示しただけだと思う」と指摘した。
 ゼレンスキー氏は、ロシアのプーチン大統領個人と接触する可能性を改めて否定。ロシアと対話に臨む場合でも、ウクライナが提示しているロシア軍撤退など10項目の和平案に基づくことが必要だと条件を付けた。
 自国内で分離・独立の動きを警戒する中国が文書の中で、ウクライナと同様に「領土一体性」を重視している点は評価した。ロシアによるクリミア半島を含むウクライナ東・南部の「併合」は、領土一体性の侵害と国際社会が非難している。
 また、ゼレンスキー氏は質問に答える形で「私は習近平(中国国家主席)と会うつもりだ。両国に有益で世界の安全保障に寄与する」と語った。中ロの引き離しを視野に入れているとみられるが、会談の時期や場所には言及しなかった。

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