世界で進む少子高齢化 出生率、50年に2.1―国連報告

東京, 11月16日, /AJMEDIA/

 国連が7月に発表した報告書「世界人口推計2022年版」によると、1人の女性が生涯に産む子どもの推計人数を示す合計特殊出生率が、多くの国で著しく低下している。一方、平均寿命の延びにより、世界人口に占める65歳以上の割合は年々上昇。世界全体で少子高齢化が進んでいる。
 同報告書によると、合計特殊出生率の世界平均は、1950年に約5だったのが2021年には2.3になった。「世界人口の3分の2は、合計特殊出生率が2.1未満の国・地域に暮らしている」という。50年には世界平均で2.1にまで下がると見込まれている。
 世界の65歳以上の人口は今年時点で7億7100万人に上り、1980年の3倍に増加。全人口に占める比率は約10%で、2030年には約12%、50年には約16%に上昇する。50年までには65歳以上の人口が、5歳未満の2倍以上になるとみられている。
 世界の平均寿命は、19年に72.8歳に達し、新型コロナウイルスによる影響で21年は71歳に低下したものの、延びる傾向にある。50年には77.2歳になるとされる。ただ、アフリカ一部諸国などで平均寿命が54歳に満たない一方、オーストラリアや香港、日本などは85歳に迫っており、差が大きい。

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