ロシア、兵器1万点損耗か 「軍事力優位変化なし」―米シンクタンク

東京, 4月21日, /AJMEDIA/

【ベルリン時事】米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)は最新の報告書で、ウクライナに侵攻したロシア軍が開戦以来、戦車やドローン(無人機)、大型の砲撃兵器など主力兵器を約1万点損耗したと分析した。ただ、冷戦以来の大量の備蓄による穴埋めが可能で「ロシアの軍事力は依然としてウクライナを大きく上回っている」と厳しい見方を示した。米CNNテレビ(電子版)が19日、内容を伝えた。
〔写真特集〕ウクライナへの兵器供与

 報告書によると、戦車は最大3500両が失われた。主力戦車「T72」の新型も含まれているもようだ。
 ロシアは経済制裁で海外から必要な部品が調達できない。新たな戦車の製造も停滞しているとみられ「少なくとも短期的には軍の質は下がる公算が大きい」と指摘した。
 一方、反転攻勢の機会をうかがうウクライナ軍には、西側諸国からの兵器供与の動きが続いている。ロイター通信によると、デンマークとオランダは20日、ドイツ製戦車「レオパルト2」14両を共同で来年3月までに提供すると発表した。ウクライナのレズニコフ国防相は18日、フランスから装輪装甲車「AMX10 RC」が届いたとツイッターを通じ報告。「領土解放の助けになる」と謝意を示した。
 ウォレス英国防相は18日、米メディアに対し「来年にかけてウクライナが勢いを保ち、攻勢に出ると楽観している」とウクライナの反撃に期待感を表明。一方で「魔法のつえの一振りでロシアが崩れることはない」と語り、過度の楽観論を戒めた。

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