ペルー前大統領復権を 共同声明で「深い憂慮」―中南米左派4カ国

東京, 12月14日, /AJMEDIA/

メキシコやアルゼンチンなど中南米4カ国の左派政権は12日、失脚したペルーの急進左派カスティジョ前大統領の復権と人権擁護を求める共同声明を発表した。ペルー国会で汚職疑惑を追及されたカスティジョ氏は、7日の罷免決議採決に先立ち国会解散を命令。同氏は直後に罷免され、身柄を拘束された。反逆罪などに問われる可能性がある。
 メキシコ、アルゼンチン、コロンビア、ボリビア各政府の共同声明は、カスティジョ氏を「大統領」と形容。「カスティジョ氏の排除と拘束に至った最近の出来事に深い憂慮を表明する」と強調した上で「カスティジョ氏は(野党による)非民主的な嫌がらせの被害者だ。関係者に対し、(昨年の大統領選で示された)民意を優先させるよう求める」と復権を訴えた。
 メキシコのロペスオブラドール大統領は13日の記者会見で「カスティジョ氏は民主的に(選挙に)勝った。排除されてはならない」と述べた。
 一方、ペルー外務省は12日の声明で「カスティジョ前大統領による国会解散の決定は憲法や民主主義秩序に反するものであり、クーデターに当たる。故に国会は罷免した」と反論。「ペルー政府は前大統領を含めたすべての人々の人権を最大限に尊重する」と強調した。

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