バイデン米大統領、5月パプア訪問へ 訪豪に合わせ中国けん制

東京, 4月28日, /AJMEDIA/

【ワシントン時事】ロイター通信などは26日、バイデン米大統領が5月のオーストラリア訪問に合わせ、南太平洋のパプアニューギニアを訪れると伝えた。地元紙によると、米大統領のパプアニューギニア訪問は初。太平洋島しょ国は近年、米中による覇権争いの最前線となっており、中国をけん制する狙いがありそうだ。
クアッド、仲間づくりに注力 インフラ支援で中国と競争

 バイデン氏は5月19~21日に先進7カ国首脳会議(G7サミット)のため広島を訪れた後、24日にシドニーで日米豪印4カ国の「クアッド」首脳会議に出席。報道によると、豪州に向かう途中、パプアニューギニアの首都ポートモレスビーに短時間立ち寄り、島しょ国の首脳らと会談する。インドのモディ首相も21、22の両日、パプアニューギニアを訪れる。
 米国は昨年9月、太平洋島しょ国との首脳会議を初めて開催。ソロモン諸島やトンガ、キリバスへの大使館開設のほか、不審船監視など治安面の能力構築を支援する取り組みを発表した。今年3月には、国家安全保障会議(NSC)のキャンベル・インド太平洋調整官ら代表団が同地域を訪れている。
 米国が島しょ国への関与拡大を急ぐのは、中国が軍事と経済の両面で影響力を高めているためだ。中国外交トップの王毅・共産党政治局員は昨年、ソロモン諸島など8カ国を歴訪。同国と安全保障協定を締結し、軍事拠点化が懸念されている。

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