東京, 4月22日, /AJMEDIA
【チューリヒＡＦＰ時事】スイスで競売にかけられ５５０万スイスフラン（約８億３０００万円）で落札された肉食恐竜ティラノサウルスの骨格標本が、公開展示されることになった。落札者が当初公表されず、一般や研究者の目に届かない形で保管されるのではと懸念が広がったが、競売商が２１日、公開されると発表した。
〔写真特集〕ティラノサウルス・レックス
「トリニティー」と呼ばれる骨格標本は、６５００万～６７００万年前に生息していたと推定されるティラノサウルス３頭の骨格を合体させたもの。競売前にチューリヒ市内で公開された２週間余りで、約３万５０００人が見物に訪れた。
１８日の競売後、落札者は「欧州の民間収集家」としか明らかにされなかったが、２１日になって非営利のフィーバス芸術財団だと競売商が公表。声明で「フィーバスは、ベルギー・アントワープの文化センターでトリニティーを公開展示する意向を表明した」と説明した。
